調剤薬局:緩和ケア

こちらでは、地域の薬剤師(調剤薬局薬剤師)に今後求められていくであろう役割を紹介しています。具体的には緩和ケアの一種のような形で地域の高齢者ケアなどが求められていくことが予想されており、今後の薬剤師という仕事の在り方について検討していきたい所存です。

緩和ケアとは?

緩和ケアQOL(生活の質)を向上させることを目的として、苦痛や恐怖を緩和する治療を指す言葉です。

かつては医療行為というのが明確な治療のことだと考えられており「病巣は消えたが患者も死んだ」などという状況が当たり前のように発生していました。

現在では、精神面も含めて患者の状態を向上させることが医療行為の第一義であると捉えられるようになり、緩和ケアに注目が集まっています。

狭義で緩和ケアという場合には“がんの終末期医療・ターミナルケア”を指すイメージが強いのですが、ここでは緩和ケアという言葉を広義に捉えて“高齢者のQOLを向上させる行為全般”と考えて頂ければ幸いです。

薬剤師も参加する地域医療

緩和ケア病院厚労省が進めている病床数削減によって、今後、積極的な治療を要さない高齢者は入院することが難しくなっていくと言われています。

要するに、病院は治療するための場所であり、療養する場所ではないという考え方が急速に浸透しているとでもいったところです。

となると高齢者は通院しながら、基本的には自宅で療養することが一般化し、当然ながら介護する家族の負担は増加していくことになります。

また、どんな状況で高齢者を病院へ連れて行くべきなのかの判断も、家族にゆだねられることになってしまい、適切な医療行為を行うことが難しくなっていくことが予想されます。

そのため、訪問看護を行う看護師・リハビリを行う理学療法士などに加えて、薬剤師にも“顔を合わせた機会に高齢者の状況を見極める”ことが期待されるようになるわけです。

要するに、薬剤師が“高齢者を支えるチーム医療の一員になる”ということですね。

地域全体で高齢者のチーム医療を!

高齢者の健康状態を支えるために、まさに地域の医療従事者・介護する家族がタッグを組んでチーム医療を行っていく社会。それが、もう目の前に来ています。

そのチーム医療に薬剤師も参加し、社会全体で高齢者医療を支えていくことが出来たなら、年を重ねていくこともきっと怖くなくなるでしょう。チーム医療という言葉には、病院だけでなく家族・地域を巻き込んだ大きな可能性が隠れているようにさえ感じられます。