院内勤務:がん専門薬剤師

こちらでは、専門分野に特化した薬剤師の例として、がん専門薬剤師を紹介しています。

がん専門薬剤師とは?

皆さんは、がん専門薬剤師という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは日本医療薬学会が認定している認定薬剤師の1つで、がん治療に特化した役割を担う立場とされています。

がん専門薬剤師簡単にいえば、がんの化学療法を専門とする薬剤師のことで、抗がん剤の調製・院内処方などを優先して行うことになるわけです。

現在は医療点数にも反映されるようになっており、抗がん剤取り扱い指導加算で点数が付加されるようにもなっています。最終的には癌治療の医療チームに参加し、化学療法の専門知識を用いて治療を提供することが目的とのことです。

がん専門薬剤師になるためには「がん専門薬剤師認定試験」に合格することが必須です。

がん専門薬剤師になることのメリット

わざわざ認定基準を設けてまで創設したわけですから、ゆくゆくは一定のメリット・独占業務を与えられるかもしれません。しかしながら、現在においてはそれほど魅力のある立場とはいえないのが実情です。

仕事の難易度・生死に直結する責任感が圧倒的に増大するにも関わらず、その負担が給与にしっかりと反映されているとは言い難い状況だからです。

さらに薬剤師の間からも「結局、がんを治療するのは医師なのに、薬剤師がこんな認定を受けて意味があるのだろうか」という声が上がっているほどで、まだまだ定着には時間がかかりそうな印象。今すぐに目指すよりも、しばらくは様子を見たほうが賢明かもしれません。

一応、がん治療専門の病院には「がん専門薬剤師」の配置が義務づけられる予定があるそうですが、もうしばらく状況の推移を見守ってみたいところですね。

がん薬物療法認定薬剤師

非常に紛らわしいのですが、がん薬物療法認定薬剤師という立場も存在します。こちらは薬剤師認定制度認証機構が認定している制度で、特定の分野(この場合は癌の薬物治療)に深い専門性・知識を有する薬剤師を認定するもの。

ただ、こちらも未だ認定薬剤師の独占業務などが制定されるには至っておらず、今後の成り行きを見守るよりなさそうですね。